Ellen C. Covitoの音楽

日時 2012年9月19日(水) 20:00開演
場所 渋谷公園通りクラシックス(東京都渋谷区宇田川町19−5 東京山手教会B1F)
料金 2000円(+1ドリンク)
予約 you@nocollective.comまでお名前と人数をお知らせください(作品の都合上、観客は先着45名に限らせていただきます。またこのFBページの「参加」ボタンを押すだけでは予約完了にはなりませんのでご注意を)

No Collectiveと実験音楽とシアターのためのアンサンブルの合同企画として、アルゼンチンの作曲家/コレオグラファー Ellen C. Covito (エレン・C・コビト)の、日本初となるコンサートを開催します。

近年盛り上がりを見せるブエノスアイレスの実験音楽シーンにおいても、フェミニズムとエコロジーに立脚した明晰な理論と、それに裏打ちされたユニークな方法論によって知られ、「同世代で最もラディカルな作曲家」とも称されるコビト。コンサート会場と同じサイズのスコア、視力検査表のスタイルで表記された楽譜、蛍光塗料で書かれた音符たち、あるいはリアルタイムで作曲を競い合う作曲家たちのグループなど、彼女のComposed Improvisation(「作曲された即興」)とImprovised Composition(「即興された作曲」)は、ジョン・ケージやクリスチャン・ウォルフの先例を踏まえながら、[即興/作曲]、[楽譜/演奏]などといったもろもろの対立を、ユーモラスに脱臼させ、独創的に組み換える試みとして、世界各地でさまざまな作曲家たちの関心と注目をいま寄せ集めています(学術誌 Perspectives of New Music でも近日中に、No Collectiveメンバーへのインタヴューを含む特集を予定)。

今年6月にNo CollectiveとPanoply Performance Laboratoryの共同主催によってニューヨークで行なわれ、盛況を博したアメリカ初のコンサートに続き、東京でも、第一線で活躍する卓越した作曲家/演奏者たちによってコビトの主要な作品を網羅します。

主な出演者:
池田拓実、井上郷子、川島素晴、鈴木治行、多井智紀、東保光、中井悠、横島浩、実験音楽シアターのためのアンサンブル(河野聡子、西浜琢磨、中村益久、北條知子)

No Collective (中井悠、その他):音楽パフォーマンスの物質的/観念的インフラを探索し、問題化する音楽パフォーマンスを創作する集団。現在はニューヨークが主な拠点。最近の活動として、2008年に行なわれたコンサートの準備、公演、およびドキュメンテーションの過程を演劇として再構成した台本Concertos (Ugly Duckling Presse, 2011)の出版、国立近代美術館の「14の夕べ」で先日初演されたConcertos No.4(2012)など。
http//nocollective.com
http://www.facebook.com/pages/No-Collective/340589885962025

実験音楽とシアターのためのアンサンブル:ケージの提起したシアターと記譜を巡る問いかけを軸に、フルクサス、スクラッチ・オーケストラ、ミニマル・ミュージックからヴァンデルヴァイザー楽派以降の流れに至るコンセプチュアリズムとミニマリズムの系譜の検証と再創造をおこなっている。